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今回は、【 “子ども”いなくなる 】です。
こちらは旅する保育者としての私が、日々の保育や学びのなかで生まれた“不思議”“問い”をつづる場にしたいと思い始めました。常に問いとそれを探求する思いを持ち、保育者として成長し続けたいです。
🗺️My Wonder journey 【 “子ども”がいなくなる 】 はじめに
またまた今回も変なタイトルのWonderです。
日本の出生率はどんどん下がっており、2024年の出生率は1.15と過去最低を更新しています。子どもを育てにくい社会、晩婚化、未婚化、女性の社会進出などがその原因と言われています。今回のWonderの“子どもがいなくなる”は、数字的な減少だけではなく、私が子どもに携わる仕事をしている中で“子どもが子どもではなくなる”というWonder(なぜ?)から始まったものです。
どうして“子どもが子どもでいられないのか?” その理由を3つに分けて綴っていきたいと思います。以下の内容になります。
1、出生率の低下(そもそも子どもが少ない、友達に出会えない)
2、子どもとしてふるまえない(子どもに対しての大人の多さ、1人の子にかかる期待値、子どもも大人も育てにくい)
3、壊れていく子ども(デジタル、食料、地域力の低下、温暖化)
以上の3つになっております。今回も、私のWonder(問い)にお付き合いいただければ幸いです。
その① 出生率の低下
まずは数字的なところからになりますが、、
子どもが生まれなければ、子どもは減っていきます。子どもが減れば、きょうだいがいない家庭もありますし、近所に友達や同年代の子どもがいない家庭も出てきます。
“子どもには子どもが必要”だと私は思います。一緒に遊びあったり、喧嘩したり、モデルになったり、大人ではない一緒に成長し合うような“人”が子どもの育つ環境には要ると思います。しかし、今は子どもが減ってきているので、これからより一層難しくなってくると思います。
出生率の低下にはさまざまなものが絡み合っていると思います。社会、文化、家族のかたちの変化、女性の社会進出、男性の育児参加率、育休、豊さ、ものの多さ、能力主義、子育ての孤立化、地域コミュニティの変化などなど。
子どもが少なくなるとどうなるのでしょうか。
私が考えるのは、子どもが子どもに出会うことが少なくなるということです。
上記でも書いたように、子どもは子どもから学びます。しかし、子どもに出会わなければ、子どもから遠い存在である大人がモデルになります。それは子どもにとったら魅力的に映ることもあれば、大人の都合の良い世界に誘われることになるかもしれません。子どもにしかない魅力は子どもからしか学ぶことができないと思います。
そのような意味で、少子化は子どもが“子どもではなくなる”ことにつながるのかもしれません。

その② 子どもとしてふるまえない
少子化社会になり、子どもが少なることでもう一つ危惧するのは、大人の手の届くところに置かれやすくなる、ということです。
子どもが貴重な存在ですが、あまりにも過保護になるとそれは子どもの成長を邪魔することになります。怪我をしないように、辛い目に遭わないように、病気にならないように、、、。大切なことですが、親の手の中から外へ飛び出せない子どもは育つのでしょうか?“可愛い子には旅をさせろ”と言います。親が子どもにしてやれないことが、外の世界にはたくさんあります。飛びさせない鳥は、やがて自分が鳥だったことを忘れる。そう、“子ども”ではなくなってしまうのではないでしょうか。
そして、子どもが子どもとしてふるまえない原因として、取り巻く環境にあります。
加速する温暖化に、雨でも、雪でもなく、気温の高さにより外に出ることが“危険”とされるようになりました。子どもたちは外で遊ぶことがなくなっていき、これは健全とはいえません。
さらに、デジタル化です。外に出かけなくても、テレビ、ゲーム、スマホ、Youtubeなど、楽に娯楽に触れることができ、ますます外に出ず、身体を動かすことがなくなります。身体だけでなく、デジタルは、目も、脳も大きな負荷を与えるものであり、小さな子どもに大きな影響を与えるようになるでしょう。
他にも、車社会により、公園や外で遊ぶことが危険になり、地域のコミュニティの減少により、地域で子どもを育てる意識も薄れています。過度なボール遊び、花火などは論外ですが、「公園で子どもを遊ばせるな」という声も出てきてるほど、“子ども”が外の世界に出るを嫌がる傾向になっていないでしょうか。
さて、このように子どもを育ちにくい環境、親も育てにくい環境で、子どもは“子ども”としてふるまえるのでしょうか?
“子どもでなくなった子ども”はどのような人間になるのでしょう。そしてどのような世界になるのでしょうか。未熟者の今の私には、明るい未来が浮かんでこないのが正直なところです。
その③ 壊れていく子ども
“こども”がいなくなる 最後の章は、壊れていく子どもです。
子どもが壊れていくについて、ここでは3つあげます。
・外で遊べなくなる
私は保育現場で働いていますが、夏になるとあることに悩まされています。それは、“暑さ”です。年々、気温は上昇し、最高気温が更新され続けています。熱中症警戒アラートというものができたのはまだ最近。夏の暑い日に、小さい体である子どもが外で遊ぶことは“危険”というのが、もう常識になっています。
晴れて、蝉が鳴き、今日は散歩に行きたいなと思っても、警戒アラートが28℃を超えていたら外にいくことはできない決まりになっています。もちろん小さい子どもにとっては命にも関わることので、子どもは外に出ず、ずっと室内で遊び続けることになります。年々、暑い時期が長くなっています。運動会の練習ができないから、運動会の日を10月後半にした園もあるほど。それぐらい、子どもは“外で遊ぶ”機会が少なくなっているのです。自然と離れ、閉じ込められた世界で、子どもは育つのでしょうか。この時期に育つ子どもの力を育てることができない。このことは子どもが壊れていくのではないでしょうか。
・デジタル
2つ目は、デジタルです。
親のスマホで動画を見たり、ゲームをしたりしている子どもを見かけたことはないでしょうか。“スマホ育児”と言われるものです。子どもは手が短いのでスマホの画面を離すことができず、顔の近くにスマホを置いて観ています。親もスマホがあることで、スマホができる以前よりも子どもと向き合う時間は格段に減ったと思います。(私もそうです💦よくパートナーや我が子に怒られます)
スマホだけでなく、デジタル社会により、便利になったことは様々な“不便さ”をなくし、手を出せば水が出て、トイレでは立ち上がれば水が流れ蓋が閉まります。何かを得れば、その対価を支払うように、人間から“何かを失っている”ような気がします。
これは耳勉強でも学んだ“ドーパミン中毒”にもありましたが、デジタルは簡単に“快楽”を手に入れることができ、それはいずれ中毒脳をつくり恐れがあります。小さいことから衝動的に快楽だけを求め続けるような環境で育つ子どもたちはどうなるのでしょう。
今はAIという人工知能が当たり前のように社会の中にあります。これにより、私たちの生活はまた大きく変わるでのはないでしょうか。そして、その大人がつくった“セカイ”で育つ子どもは、今よりも“壊れた”子どもになるのではないかと危惧しています。
・食べもの
食べ物も子どもの育ちに重要なものです。これは、もう前から言われていることなので、ここで綴る必要はないかもしれませんが。私たちの口にする身近なものは、加工されているものが多いです。それを口に入れて影響が大きいのは、小さく、いま育とうとしている子どもたちです。それらの加工されたものは、あることが“当たり前”になり、食べることが“当然”になっているので、抵抗感なく子どもに与えるものとなっているように感じます。
デジタルも加工された食品も、取りすぎると身体に悪いことがわかってきています。しかし、その情報を手に入れる機会は少なく、メディアで取り上げられることも少ないです。それはやはり“お金”が絡んでいることであり、子どもだけでなく人よりも金儲けが優先されている現状があるのではないでしょうか。
結語 と 今後のWonder
ここまで、“子どもが壊れていく”と書きましたが、これは今に始まったことではなく、人類の歴史の中で“今”に至っているのだと思います。便利に豊かに生きたいという人間の本能とも言える欲求が“今”をつくってきたのです。
今回のWonderも“子どもがいなくなる”ですが、進歩により、子どもが“子どもらしく”になったところもあるでしょう。日本で言えば社会保障や義務教育の整備、人権保障の理念の発展などがあると思います。
それらも含まえて、“今”できることを考えていかなければならないと思います。より“子どもが子どもらしく”なれる社会をつくっていくことが大人の責任であり、保育者の責務だと考えます。
今回のWonderを綴り始めた時は、
「もうこのままでは子どもが子どもらしくいるなんて無理だ」「長い歴史の中で今に至っているのだから、この流れには逆らうことはできない」なんてマイナスのことばかり考えてしまっていました。しかし、最後の最後ので、子どもにとってよくなっているところもあると思えたことが、自分の中で希望を持てることとなりました。
子どもがより子どもらしくなれる社会のために尽力し続ける これを今後の私に課題“Wonder”にしていきます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
では また👋


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本日もご来店ありがとうございました。
毎日が皆様にとって素敵な日になりますように
それでは
Have a nice dream day.🎫✈️


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